降誕会(ごうたんえ)

小松保育園では、21日に誕生会を行っています。
これは浄土真宗の宗祖 親鸞聖人に由来しています。

親鸞聖人は、承安3年4月1日に生まれたとされていますので、今の暦で計算しますと1173年5月21日となりますので、浄土真宗では5月21日を親鸞聖人の誕生日として降誕会という法会を営みます。

少子化が問題とされる今日ですが、日本で人口の統計が始まったのが1872年です。
その時一番人口の多かったのは広島県、1873年は愛知県、1874~1976年までは新潟県、1877~1881年までは石川県、1882~1883年は新潟県、1884~1886年は大阪府、1887~1896は再び新潟県。
東京府が一番多くなったのは1897年が最初となっています。

東京最も多くなる前の県には共通項は、いずれも浄土真宗を信仰する人が多い府県ということです。

日本に限らず飢饉が起こりますと古来、口減らしのために「堕胎」、「間引き」や「身売り」が行われるのですが、浄土真宗の教えが深く浸透している地域では、「子どもは阿弥陀さまからのあずかりもの」「ほとけの子」として集落全体で助け合い、恵みを分け合っていたという歴史があります。

大島も移民で有名な島です。
やはり浄土真宗も信仰が厚く、子どもを大切にしていたという歴史がある島です。

誕生会ではホールのケーキを切り分けて食べるようにしています。
これは恵みを分け合うことを学んでもらいたいことから行われています。

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